夫婦で入れる2人部屋のある老人ホーム特集

「老後も夫婦で仲良く一緒に暮らしたい!」そんな方向けに夫婦で一緒に住める介護施設はここ最近徐々にではありますが増えています。
夫婦で入れる老人ホームは別々に入る場合よりも費用が安いなどのメリットがありますが、施設側の介護サービスの面から注意点も多々あります。
また入居できる施設も限られてくるので様々な点から夫婦で入居する場合に施設側に確認しておくこともたくさんあります。
夫婦で入れる老後の施設のタイプやその費用、メリットデメリットなどについてこちらに記載してあります。
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夫婦で老人ホームに入れる?
夫婦で老人ホームに入居することは可能です。
ただし、入居できる条件をご夫婦それぞれがクリアしていなければなりません。
必要な条件は施設の種類によって異なりますが、
・夫婦の要介護状態に関すること
・夫婦の体の問題の有無に関すること
・夫婦の年齢に関すること
などが挙げられます。
夫婦お互いの要介護状態など
特別養護老人ホームのように、原則要介護3以上でなければ入居することができないという決まりがある場合、夫婦ともに要介護3以上でなければなりません。
ほかにも、有料老人ホームには要介護認定で自立と判断された方が利用できる施設があります。
その場合、夫婦のどちらかが要介護状態で、どちらかが自立でも一緒に入居することが可能です。
しかし、自立しているかたと介護が必要なかたは居住空間が別に設定されている施設もあります。
生活するフロアーが異なったり、建物が異なる場合があるので、その点については入居を検討する際に確認が必要です。
夫婦それぞれに特別な支援が必要だと断られることも
身体的な支援やサポートが必要だから、老人ホームに入居するのですが、特別な支援が必要な場合は断られる場合もあります。
たとえば、国家資格の資格者じゃなければできないサポートや支援がある場合は、その支援ができるスタッフがいなければなりません。
そういった特別なサポートや支援を受けたいのであれば、介護系の老人ホームではなく、専門施設が運営している老人保健施設の方が向いているでしょう。
年齢に関すること
特別養護老人ホームやグループホームは原則として65歳以上、有料老人ホームなどは60歳以上でなければ入居が難しいです。
ただし、若年性の認知機能低下などの介護を必要とする方については、入居が可能になります。
夫婦で入居できるタイプの老人ホームでは、夫婦のどちらか一方が60歳以上であれば入居可能としている場合もあります。
特別養護老人ホームやグループホームは夫婦で入居可能?
夫婦で老人ホームに入ることに関しては制限はありません、ただし施設によって入居の要件があり、それらをどちらか片方、または二人とも満たしている必要があります。
夫婦に限らず介護施設に入居を希望される方々の中で最も人気がある介護施設が特養(特別養護老人ホーム)です。
特別養護老人ホームは国が運営するため、入居費用が安い老人ホームとして人気があり、特養に入居したいという希望者が非常に多いのですが、特養は夫婦で入居する場合どちらも要介護3以上であるという要件をみたしていないと入居はできません。
ですので夫婦で入居する場合は夫婦それぞれが要介護度3以上でないと特養には入居できないのです。
また特養では夫婦部屋を用意している施設はほとんどありません。
夫婦どちらもが要件を満たしていて夫婦で入居することができたとしても同じ施設内で別の部屋に住むことになります。
これだけではなく、特養は現在その費用の安さから人気であり、全国で入居待ちであることが多く、ほとんどの特養では入居は数か月から数年ほど待つことになります。
夫婦同時に特養に入るというというのは現実として難しいといえます。
有料老人ホームやサ高住は夫婦で入居可能
様々な種類の介護施設がある中、夫婦で入居可能な同居部屋を用意してる高齢者施設は主に以下の4つになります。
介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
ケアハウス
介護付き有料老人ホーム
介護職員が24時間常駐し、必要なケアをおこなってくれる施設です。
要介護度によって月額利用料が異なります。
施設により入居の条件が異なっており『自立~要介護5の方』を受け入れている施設もあれば、『要支援2~要介護5の方』を受け入れている施設もあります。
夫婦であれば、2人ともこの条件にあてはまっている必要があります。
2人部屋がある施設もありますが、多くの場合夫婦で別の部屋に入居することになります。
住宅型有料老人ホーム
必要に応じて、外部の介護サービスを利用しながら生活する施設です。
基本的な家賃などに加え、介護サービスにかかった料金を支払います。
このため、月額利用料は個人で異なります。
介護度が高くなると費用負担が重くなったり、外部のサービスではケアしきれなくなるケースがあります。
入居を検討するさいには、介護度が高くなった場合どのようなサポートを受けられるのかの確認が必要です。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
高齢者向けの賃貸住宅です。
一般の賃貸住宅と異なる点は、日中は介護士や社会福祉士といった介護や支援の専門家が常駐する決まりになっていることと、安否確認が行われることです。
また、バリアフリーの建物になっています。
敷金や礼金などを支払ったうえで入居し、月々の家賃を支払います。
介護サービスは、併設されているサービスや外部のサービスを受けるこができます。
仕組みは自宅で介護サービスを受けるケースと同じです。
老人ホームの夫婦部屋はどんなの?
夫婦部屋は施設によって仕様が異なります。
ベッドが2台あり、洗面スペースや収納などがあります。
それに加え、浴室やキッチンなどが備え付けられている居室タイプもあります。
また、夫婦ともに老人ホームに入居する場合、
同じ施設の同じ部屋で夫婦一緒に入居する
同じ施設内で別々の部屋に夫婦で入居する
という選択になります。
よくあるケースとしては、夫婦で一緒にいたいけど、部屋は分けたいというケースには同じ施設で部屋は別に居住し、どちらかは介護も全く必要ないけど、パートナーの介護をある程度付き添いたいという場合や入居費用を安くするために同じ施設の同じ部屋に住むというケースです。
ただし、どちらも自立可能な場合は同質入居可能ですが、一方もしくは二人とも介護が必要となる場合は同室入居できない場合もあります。
ただし、まだまだ同室を用意してる施設は少なく、希望するエリアや条件にあった施設に同室入居可能な部屋がない場合もあります。
夫婦で老人ホームに入るメリット
夫婦で老人ホームに入居する場合のメリットはやはり夫婦二人で入居することで心理的に安心感があり、生活面でも施設側がほとんどしてくれるので介護の負担が少ないことです。
また一人が亡くなってしまった場合もスタッフがケアしてくれるの食事や生活に困ることがないというメリットもあります。
これ以外にも自立同士で入居可能な場合はお互いが身元保証人になることが可能なので別に身元保証人を立てなくても入居可能となることが多いというメリットがあります。
夫婦で年齢や介護度が違う場合でも老人ホームに入れる?
次に気になるのが、どちらかが介護度や年齢を満たしていない場合、夫婦で老人ホームをはじめとした介護施設に入ることは可能なのか?ということです。
基本的には施設ごとに入居に関する年齢条件はありますが、ほとんどの施設では「夫婦どちらかがその年齢を超えていれば入居可能」となっています。
一方、二人とも介護が必要な場合は介護者向けの介護施設であれば入居可能であり、どちらかが自立でもう一人に介護が必要な場合、要支援などの介護度が低ければ自立向けの部屋に入れることがあります。
ただし、どちらかの介護度が高く、二人の介護度に差がありすぎると同じ部屋の入居は難しくなる場合があります。
この場合施設側に確認が必要となります。
夫婦で老人ホームに入る場合の費用は?
そして気になる夫婦部屋の場合の入居費用ですが、前述の同じ施設において夫婦が別々の部屋に入居する場合は単身で入居する場合の二人分、つまりそれぞれが単身者としての費用が発生します。
同室に入居する場合は、部屋の面積が広くなるので通常の※1・5倍程度の費用で入居可能な施設が多いのですが、施設の設備によってはそれ以上となることがあります。
※ただしあくまでもこれは居住に関する費用がやや安いというだけで食費や生活費などは当然二人分かかります。
注意点として有料老人ホームの場合は追加入居金を支払うことになることもあります。
また、どちらかの介護度が重くなってしまった場合、同室への入居が難しくなり別々の部屋に移ることが求められることもあるので、介護度に差が出た場合などにどうなるかなど事前に施設側に確認が必要となります。
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では夫婦で老人ホームに入居したあとに介護度が入居後に変わってしまった場合どうなるのでしょうか?
夫婦老人ホームは数がまだまだ少ない
前述の通り、最近になってようやくニーズから増え始めた夫婦で入れる老人ホームですが、実は夫婦部屋のある老人ホームはまだまだ数が少なく、あったとしてもその施設の一部の部屋だけということも珍しくありません。
老人ホームは様々な点から選ばなければいけませんが、夫婦部屋にこだわりすぎると入居できる老人ホームがごくごく限られてしまうということもあります。
予算の問題もあるかもしれませんが、場合によっては夫婦で同じ施設に入るということも検討しましょう。
夫婦の介護度が入居後に変わったら?
介護サービスの受けられる「介護型」や「自立・介護混合型」の老人ホームでは夫婦どちらかの要介護度が高くなっても住み続けることは可能ですが、「自立」を入居の条件とする有料老人ホームの一部では入居後にどちらかの介護が必要となると同室での生活を続けることが難しくなり、別室への入居となることがあります。
また「介護型」や「自立・介護混合型」の老人ホームでも夫婦の介護度に差があると同じ部屋で暮らすことができなくなることがあります。
同室での入居が可能な場合でも双方の介護度に差がでるとサービス提供の面から施設側に対応が難しくなることがあるからです。
仮に同室入居が可能である場合でも、スタッフが頻繁に出入りしたり、介護が必要となったパートナーを気遣って精神的に疲弊してしまうことも珍しくないのです。
重要なのは入居後の要介護度の変化はいずれ直面する問題となりうるので、そうなった場合に対応はどうなるのかということを施設側に確認しておかなくてはいけません。
また、夫婦でも話し合い、そうなった場合にどうしたいのかなど入居者本人たちにも確認を事前にしておくことが重要です。
夫婦のどちらかが亡くなった場合は?
高齢者施設では当然のことといえますが、どちらかが先に亡くなってしまった場合、一人になったとしても退去させられることはほとんどありません。
ほとんどの場合、夫婦で過ごしていた部屋をそのまま使える施設もありますが、二人部屋は一人部屋に比べて費用が高いので、入居者側が一人部屋に移ることがほとんどです。
また、夫婦部屋はニーズに対して供給が少なく、施設によっては一人部屋に移動しなければいけないこともあります。
この配偶者が亡くなってしまった場合についてもどうなるかなども入居の前に施設側に確認しておく必要があります。
夫婦以外でも入れるの?親子や姉妹で老人ホームは入居可能?
実は夫婦以外にも、姉妹や親子で入ることも可能です。
最近は姉妹で入居を希望する人や親子で子供も高齢になり、親子で老人ホームに入居を希望する方も増えています。
そのような場合も夫婦部屋がある老人ホームであれば入居できる場合があります。
不思議なことに兄弟での入居希望の例はあまり少ないようですが、姉妹の場合女性同士ということで同じ部屋で入居することも違和感が少ないのか老後も姉妹仲良く過ごしたいと希望するケースが増えています。
最近は以前より二人部屋を希望する方が増えているようで、やはり高齢になってもだれかと一緒にいたいということがうかがえます。
夫婦で老人ホームに入る場合のポイント
老人ホームに夫婦で入居することは、長年連れ添って生活を続けてきた方々にとっては、介護が必要になっても一緒に暮らすことができるという点で理想的な形です。
しかし高齢だけにどちらかが重度の介護状態になることや、亡くなることも想定して入居者の夫婦間、そして家族であらかじめそうなった場合どうするか?などを話し合いしておく必要があります。
夫婦として仲が良いだけにそういう話し合いは非常に大事であり、どちらかが亡くなったあとの多少のケアにもつながります。
また夫婦部屋はまだまだ数が少なく、費用面や設備面を比較検討することができないケースも少なくありません。
そういった場合には、同じ施設内の個室にそれぞれが入居し、お互いの部屋などで過ごす方法を考えてみてもいいかもしれません。
実は夫婦で老人ホームに入居される方を見てると「老人ホームに入ってまで同じ部屋は嫌だ」という夫婦も少なくありません。
これについては本人たちの意思も家族としてあらかじめ確認しておく必要があります。
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