ケアマネジャーの変更の方法は?むかつくケアマネ対策

介護サービスを利用するためには、ケアプランを作成してくれるケアマネジャーの存在が必要不可欠です。
そして、ケアマネジャーとの関係は介護生活が終わるまで続くので、あなたとケアマネジャーの間には大きな信頼が生まれるはずです。
しかし、これは利用者や家族とケアマネジャーの相性が良かった場合の話であり、実際にインターネットでは「ケアマネジャーがむかつく!」と担当ケアマネジャーに不満を抱く人も少なくありません。
しかしケアマネジャーは簡単に変更可能です、もしケアマネジャーに不満があるのであれば変更してみると状況が改善することもあるのでもし現在のケアマネジャーが気に入らないのであれば変更を検討してみましょう。
今回は、多くの人がケアマネジャーに不満を持つ理由やケアマネジャー変更の具体的な方法を紹介しましょう。
実際にケアマネジャーにむかついた人の声
ケアマネジャーも人間ですから会う合わないということはよくあります。しかしやはり多いのは介護者やその家族とのコミュニケーション不足、双方の理解度の不足が原因となっていることが良く見受けられます。
担当のケアマネージャによって運命は大きく変わる…
義母が認知機能が低下していて要介護3なのですが、そろそろ特養などへのホームの入所を真剣に考えており、ケアマネージャーに相談をしたのですが、嫁である私が元気で、義母の介護もしっかりできるのだから、まだ当面はホーム入所は先送りにした方が良いと突き放すようなことを言われました。
私自身は仕事もあり、100%義母の介護をする義務もないはずです。それをそのような無責任なことを私に押し付けてきて、まともに介護施設を探そうとしないと言うところに非常に腹がたちました。担当のケアマネージャによって運命は大きく変わると言いますが、本当にその通りだと実感しています。
もう少し親身に話を聞いてくれても…
複数の高齢者と関わっていて、仕事が忙しいせいなのか、担当ケアマネの対応が事務的すぎる気がしています。
常ににこやかにというのは無理だとしても、もう少し親身に話を聞いてくれてもいいのではと思うこともしばしば。
一番重要な介護度の認定に対しても実態より軽く見られている気がして、この人はケアマネとして本当に大丈夫なのかと心配になることも。
いろいろお願いしている以上、不満を表立って出すわけにもいかず、我慢していますがイライラすることも多いです。
思い切って担当者を変更してしまえばと思う事もあるのですが、それで起こるかもしれないトラブルを恐れています。
高齢者やその家族の気持ちなんて分からないのでは…
私の母は要介護3なのですがやたらと施設入所を勧めてきます。勧める理由も理解していますが、少し強引な気がします。担当のケアマネはまだ新人っぽく若い方です。なので会話の話し方もたどたどしく、まだ高齢者やその家族の気持ちなんて分からないのではないかと思ってしまいます。施設入所すると施設専従のケアマネに交代すると聞いたので、もしかしたら私達家族の担当を外れたいだけかもしれません。
真剣にこちらの相談に乗ってくれない
訪問介護が必要になり、担当ケアマネージャーさんは訪問介護の事業所を紹介。母の入浴介助のため、資格を持った方が家に来るようになりました。
担当していたスタッフは3人いたのですが、その中の一人の方が来ると、母はとたんにおびえるのです。入浴の介助がとても乱暴であったのが理由のようでした。
この件について、担当ケアマネージャーさんに相談したのですが、真剣にこちらの相談に乗ってくれなかったことがありました。
ケアマネジャーの変更を考えるとき
そもそも、介護の強い味方となるはずのケアマネジャーに、なぜ不満を持つ人が出てくるのでしょうか?よく耳にするケアマネジャーへの不満とその原因を紹介しましょう。
ケアマネジャーに不満を抱いている人は、あなただけではありません。以下の状況がケアマネジャーに見受けられた場合、変更も検討していくべきです。
ケース1新人ケアマネジャーで頼りない
ケアマネジャーの資格を取得するには、介護など関連する職種の経験年数が5年以上必要です。
そのため、ケアマネジャーの資格を取得した時点で介護に近いなんらかの職種を経験している可能性がありますが、ケアマネジャーの仕事内容と介護の現場の仕事内容は違います。
新人ケアマネジャーに担当してもらうことになると、経験不足から思うようなケアプランを提案してもらえなかったり、対応が遅かったりと不満がつのるかもしれませんね。
自分の経験を信じ込み、こちらの話を聞かない
経験豊富なケアマネジャーは心強い味方となりますが、中には過去のケアマネジャーとしての経験やデータのみを信じて、こちらの話をほとんど聞かずにケアプランを作成する人もいます。
本来一人ひとりの状態に合ったケアプランを作成するべきであり、こちらも少しでも介護される側にとって良い環境を作りたいと思い、要望を伝えようとします。それなのに、こちらの話を聞いてもらえないとなると苛立ちは募りますよね。
自分に関係するサービス事業所をえこひいき?
ケアマネジャーは、利用者の立場に立って利用者が必要とするサービスを提供できるようにケアプランを作成するものです。
しかし、中には利用者の立場ではなく、自分が所属する事業者の立場に立ち、つながりのある介護サービスを優先的に紹介するようなケースもあります。
利用者にとっては、Aのサービスのほうが良いはずなのに、つながりのあるBのサービスをケアプランに組み込むといったイメージですね。
これでは、本当の意味で利用者のためになる介護生活は実現できません。
イエスマンなケアマネジャー
ケアマネジャーが利用者にとってベストなケアプランを作成するためには、利用者や家族の話や希望をしっかりと聞き取らなければいけません。
しかし、いくら親身になって話を聞いてくれるとしても、話の中で利用者や家族が打ち明けた希望をすべてケアプランの中に盛り込む「イエスマン」なケアマネジャーはよくありません。
希望をすべてケアプランに盛り込んでいれば、あっという間に利用できる介護保険の範疇を超えて費用も高額になります。
また介護の内容が過剰になれば、かえって利用者の身体機能が衰えやすくなり、結果的に介護をする側の負担が増えてしまうのです。
強いて言えば相性が悪い
しっかりとケアプランを立ててくれるし、連絡もスムーズ…。ケアマネジャーとしての仕事は十分してくれているのに、人間としての相性が悪く不満を募らせるというケースもあります。
ケアマネジャーもあなたと同じ人間ですから、相性が悪いことがあっても珍しくありません。ケアマネジャーは、最低でも月に1回利用者の元を訪れますし、緊急時にはなにかとケアマネジャーと連絡をやりとりするので、接する機会は多いです。
もしも、相性が悪くケアマネジャーと接することが億劫だと感じるようなら、ケアマネジャーの変更も十分視野に入れて良いでしょう。
今すぐできるケアマネ変更の方法
一度契約を結ぶと、ケアマネジャーの変更は不可能だと思い込んでしまいがちですが、ケアマネジャーの変更は可能です。
それではケアマネジャーを変更するための2つの方法を紹介しましょう。
地域包括支援センターや市町村の介護保険の窓口へ相談
ケアマネジャーを変更したいなら、市町村の地域包括支援センターや介護保険の窓口へ相談しましょう。
ケアマネジャーの変更を考えていることを相談すると、別の居宅介護支援事業所を紹介してもらえます。
このとき、ケアマネジャーを変更したい理由や新しいケアマネジャーに希望する条件などを伝えておくと、スムーズでしょう。
紹介してもらった居宅支援事業所の中から目星をつけて、実際に新しいケアマネジャーと会ってみるなどして良いと感じたら、変更の手続きに移ります。
手続自体は新しいケアマネジャーが在籍する居宅支援事業所が行ってくれるので、不満を抱いているケアマネジャーと関わる機会も少なく済みます。
また、地域包括支援センターや市町村の介護保険の窓口に相談しなくても、すでに周りの人の口コミなどから新しく利用したい居宅介護支援事務所の目星をつけているなら、直接問い合わせてケアマネジャーを変更したい旨を伝えても問題ありません。
利用している居宅介護支援事務所、もしくはケアマネジャーに直接伝える
2つ目の方法は、利用している居宅介護支援事務所やケアマネジャーに、直接変更したい旨を伝える方法です。
必然的に「頼りない」「相性が悪い」といったよ変更したい理由を相手に伝えることになりますから、1つ目の方法に比べてハードルは高いでしょう。利用している居宅介護支援事務所ごと変更してよいという場合は、方法1のほうが良いですね。
しかし、あくまで居宅介護支援事務所は変えずに、同じ事業所の別のケアマネジャーに変更してほしいという場合であれば、2つ目の方法で変更することになります。
ケアマネジャー変更で介護生活は変わる?
世の中にはあなたと同じようにケアマネジャーを変更したいと考えている人がいるわけですが、ご注意いただきたいのは「そもそもケアマネジャーを変更したところで、今抱えている問題が解決するの?」ということです。
ケアマネジャーに対する不満を読んでいただければわかるように、不満の多くはケアマネジャーの実力、考え方、性格といった部分に絡んでくるものです。もしも、あなたがケアマネジャーに対して「この人はせっかちで、こちらの話を全然聞いてくれない…。」と不満を持っているなら、別のケアマネジャーにすることで不満は解消される可能性がありますよね。
もちろん、ケアマネジャーを変更したからといって必ずせっかちではないケアマネジャーにあたる保障はありませんが、変更しない限りはずっと今の不満を抱え続けることになるのです。
また、ケアマネジャーと一括りにしていますが、得意とする分野は人それぞれです。例えば、介護現場で働いていたケアマネジャーなら、介護現場のリアルな現状を踏まえたうえでケアプランを作成できます。
一方、専門施設で働いた経験があるケアマネジャーなら、その面に精通しているため違ったケアプランが作成できます。
介護を必要とする利用者やその家族にも、「できればもっとリハビリをプランに組み込んでほしい。」「体調を崩しやすいから、資格を持ったケアマネジャーだと安心できる。」といったなにかしらの希望があるはずです。
より理想とする介護に対する知識や経験を持っているケアマネジャーに変更できれば、介護の質をぐっと高められらたり、ケアマネジャーと接するあなたの負担も軽減できるかもしれません。
ケアマネジャーの変更方法まとめ
人手不足が叫ばれる介護業界では、現場で働く介護職員だけでなくケアマネジャーも膨大な量の仕事に追われています。だからこそ、利用者側のケアマネジャーに対する不満も募りやすい環境になってはいますが、そんな中でも評判の良いケアマネジャーはいるものです。
ケアマネジャーの質で介護の質も大きく変わると言われています。日本人はついつい我慢をしがちですが、ケアマネジャーに不満があるなら思い切って変更することも視野に入れてみてはいかがでしょうか?